●ガイドラインの「運動」に余暇時間と仕事時間の区別はないが…
現在、健康と運動に関する各国のガイドラインは、「余暇時間の運動」と
「仕事関連の身体活動」を区別していません。
余暇時間に体を動かすこと(スポーツ、レクリエーション、旅行など)が、
心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中など)のリスクと、あらゆる原因による
死亡のリスクの低下に関係することは示されています。
しかし、仕事上で必要とされる身体活動(肉体労働)と健康の関係については、
一貫した結果は報告されていません。
余暇時間の身体活動はバラエティーに富んでおり、強度もさまざまに選べて、
いつでも自由に休憩を取ることができます。
しかし、肉体労働の場合は状況が異なり、同じ活動を長時間継続することが求められ、
運動強度も一定で、あらかじめ決められたタイミングでしか休憩できない場合が多い
と想像されます。
過酷な肉体労働が疲労感や血圧・脈拍の上昇と関係することは、
これまでにも示されていました。
そこでデンマークの研究者たちは、
「余暇時間の運動は、主要な心血管有害事象(MACE、※1)のリスクと、
あらゆる原因による死亡(総死亡)のリスクの低下に関係し、
肉体労働はそれらのリスクの上昇に関係する」
という仮説を立て、検証することにしました。
※1 心筋梗塞または心筋梗塞による死亡、脳卒中または脳卒中による死亡、
その他の冠動脈疾患による死亡を合わせたもの。
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