
時代が変わって今では気にする必要がなくなったものといえば、
「風水」なんかもそうですね。
たとえば、「北東(鬼門)と南西(裏鬼門)に水回りや玄関を置くと凶」
という言い伝えは有名ですが、歴史的には、光が乏しく風が淀みやすい位置に
“汚れが溜まる”という衛生感覚から来た面があります。
つまり、“鬼門”の根拠の多くは、湿気や衛生の問題に還元できます。
現代の建築なら、方位そのものより「通風経路の確保」「自然採光・機械換気の併用」
「掃除動線」「臭気の逆流対策」「雨掛かり・防水ディテール」が決定要因になります。
北東の水回りでも、外壁側で開口を取り、内装下地に防カビ仕様、24時間換気・局所換気・
天井扇の併用、下地勾配の丁寧な施工、清掃しやすい器具選定とすれば“凶意”は消えます。
鬼門回避で家事動線や採光を損ねるほうが、長い目で見れば“暮らしの凶”になります。
たとえば私の知人は、鬼門を避けて設計した結果、トイレが居間と隣接してしまい、
トイレの排泄音などが居間に丸聞こえの気まずい家になってしまいました。
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